９．１１同時多発テロの衝撃に伴う国際安全保障環境の大きな変化に加え、我が国自身も未曾有の変革期を迎えて国家行政改革や社会経済の構造改革などに腐心している状況である。なかでも将来の宇宙を考えた場合多くの課題が存在する。中国をはじめ周辺国における旺盛な開発意欲、特に隣国、中国では極めて大胆かつ大規模な宇宙政策展開に踏み出している。このような国際環境を視野に入れつつ、将来の日本にとって、有人の宇宙開発をどう進めるべきか広い視野で考える時期に来ていると考える。
そこで、我が国を代表する有識者による懇談会で、国家政策の観点から日本が目指すべき宇宙開発の方向について有人による開発を軸に議論するものであり、科学技術的誘因に留まらず、我が国の内在的誘因、国際関係及び安全保障上の誘因など幅広い視点から日本が本格的に有人宇宙活動に取り組むことについての意義及びを検討するものである。

• 有人宇宙開発に関する有識者懇談会業務