イノベーションの実態に関して調査し国際比較を行う際には、国際的に共通の定義や定量化された指標も求められる。さらに、調査対象に何がイノベーションに該当し何が該当しないのかについてのガイドラインとなる事例を示し、明確なイメージを持ってもらう必要がある。
しかしながら、イノベーションの定量化指標は、国際的にみてもこれまで十分に整備されているとは言い難く、イノベーションの定義と事例集については、これまでに文部科学省の科学技術・学術政策研究所で予備的な調査を行ってきたところであるが、さらなる調査・検討を行うことが必要である。
そのため、本業務では、多様な業種に属する日本企業15社程度に対して、ヒアリングを行い、国際比較が可能なイノベーションの定義の検討、ならびにイノベーションを測定するための定量化指標の検討を行うとともに、イノベーションのガイドラインとなる事例集を改訂することとした。
さらにイノベーションを生み出すためのマネジメントについて、その取組みや課題等を調査した。
(文部科学省 科学技術・学術政策研究所委託)