我が国のものづくりを支える中小企業の製造現場においては、２００７年問題と言われる団塊世代の大量退職や少子化の進展等により、競争力を維持・強化する上で、人材の育成や確保が欠かせない。一方、中小企業においては、技術の高度化や短サイクル化への対応、コスト削減や短納期化によるリストラの要請、あるいは人的・時間的なリソースの不足等により、企業内で人材育成を実施する十分な余裕がないのが現状であり、技術・技能の伝承と若手技術者の育成が喫緊の課題となっている。
本事業では、全国２９のプロジェクトに対するアンケート調査や現地取材等を通じて、開発されたカリキュラムの特色や講義・実習風景の紹介、教員・学生・協力企業経営者の声等をまとめた成果事例集を作成することとし、また、工業高校等実践教育導入事業の取組について、関係者の相互の情報共有や企業や学校関係者への普及啓発を行うことを目的とした。

• 平成20 年度中小企業ものづくり人材育成事業 (工業高校等実践教育導入事業)に係る成果普及に関する事業