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戦略ロードマッピングに関する調査研究 A Study on Strategy Roadmap for Advanced Technologies

 1980 年代,米国は日本の追い上げにより低下した産業競争力の復活を目指し,市場シェアの変化等の現象を生み出している要因を科学技術の変化,競争的市場,企業組織等の相互作用として,イノベーション過程という形でモデル化した.そして,そのモデルを基に,科学技術・産業の変遷を捉え,イノベーションを推進する方法論をつくり上げた.
その中で,具体的な方法論として戦略ロードマップ(その策定プロセスを含めて戦略ロードマッピングともいう)が大きな役割を演じてきている.戦略ロードマップは市場などの外部環境,技術,経営資源の垂直連関を組み込んだ“a consensus articulation of scientifically informed vision of attractive technology futures” (「科学的知見により裏付されたアトラクティブな技術の未来像についてのコンセンサスある明確な表現」)と定義される.
本調査研究では,戦略ロードマップのイノベーション過程との関係の再整理,および現在,発表されている代表的なロードマップの調査を行う.これにより,先端科学技術(ナノ,バイオ,先端材料,情報通信)における,イノベーション推進の方法論としての戦略ロードマップの機能と今後の方向性を明確にする.

 

2004年04月09日 更新
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