那珂川町は栃木県北東部、茨城県との県境、八溝山系の中山間地域に位置し、10年前の合併時には2万人を超えた人口は2,300人超も減少する一方、65歳以上の比率も40%に迫る勢いで増加し、少子高齢社会の典型的な町に位置づけされ、町内山間地域では3年内に限界集落化することが予測されている。このような環境下、町内では2年前に民間人を中心に「なかがわ元気プロジェクト連絡協議会」が設置され、「少子高齢限界地域から脱却し安心して暮らせる社会の実現」を目指して多くの人達が参加し、活発な協議・活動を重ね、様々な具体策が提案された。
そこで本調査事業では、町の現状と課題を踏まえ提言書で想定されている各種事業のスキーム、市場性、事業効果等を調査するとともに、事業化の必要性や方向性を明らかにし、事業化の可能性を評価することにより今後の事業化構想として取りまとめ、(株)なかがわ元気プロジェクト(仮称)の設立及び各種地域創成事業を具体的に推進し、那珂川町の再生・活性化に資することを目的として実施した。
(栃木県那珂川町委託)
民間主導による地域再生活性化推進事業に関する基礎調査等業務委託