近代西洋医療に補完代替医療(CAM)を統合する統合医療は世界的な医療の潮流となっている。その重要な基盤的要素であるCAM は、経験的な実証に基づき使用されているものが多く、科学的手法による効果評価が重要な課題となっている。欧米、最近はアジア、さらにWHO などにおいても、CAMへの期待および利用度が高まっている反面、普及と共に利用に伴う有害事象も報告されている。しかし、未だ科学的評価システムは確立されておらず、その手法を駆使した統合医療への導入評価基準への
要請は社会的重要度も高く、かつ緊急性も高いことが認識されつつある。
本調査では、CAM 先進国である米国におけるCAM 政策の現状を把握し、我が国でのCAM 政策に資することを目的とした。