現在は情報社会ならびに循環経済社会が進展する真っただ中にある。循環経済社会の視点では、家電機器のリサイクルを初め、パソコン、自動車等のリサイクルへと進みつつあり、リサイクル、リユース、リデュース等の環境対応が重要である。他方、情報社会の視点では、情報技術、ディジタル技術、ネットワーク技術等の進歩とともに、インターネットや携帯電話の急速な普及やBS ディジタル放送の実用・普及がみられ、地上波ディジタルTV 実用化へと進みつつある。さらに、モバイルコンピューティングやユビキタスへと進む活発な動きがあり、今後ますます多様な情報通信機器が使われる機運にある。そのような方向では、情報社会特有の環境・人に優しい対応が重要であり、EMC(Electromagnetic Compatibility:電磁環境適合性)やEMF(Electromagnetic Field:電磁界)への配慮が必要である。本調査では、情報社会と循環型社会における情報通信機器やシステムのあり方、そのための技術開発に反映・寄与する目的で、EMF の影響に関し調査を進めている。