2018年8月
未来工学研究所
「研究不正の告発者とその保護についての調査研究」
インタビュー対象者の募集について
当研究所では、民間財団の助成金を受けて、2017年10月より「研究不正の告発者とその保護についての調査研究」を実施しています。
研究不正の防止と研究不正事案への対応は国内的・国際的に大きな問題となっていますが、研究不正の発覚とその調査における告発者の役目は大きいと考えられます。本調査では事例調査(国内、国外)等を通じ、研究不正調査における告発・告発者の役目等を把握し、告発者保護のための研究者、研究室主催者、研究組織、国や制度の役割や課題について検討することとしています。
本調査のため、1)研究不正の告発をしたことがある方、2)研究不正の疑いを見つけ、告発をすることを考えたが実施はしなかった方、3)研究不正の告発者が関係者にいた方などについてヒアリング調査を実施することを考えています。
研究不正は、国のガイドライン(「研究活動における不正行為への対応等に関するガイドライン」、2014年8月)では、「捏造」「改ざん」「盗用」の3種類の行為が「特定不正行為」とされていますが、広義には二重投稿や不適切なオーサーシップなども含まれると考えられています。本調査では狭義の研究不正だけではなく、広義の研究不正も調査対象としています。
告発行為については、同僚の研究者、研究室主宰者(PI)、大学の告発受付窓口、学会、メディアなどへの、研究不正の疑いに関する情報の提供や相談を含みます。
インタビューは基本的には直接お会いして実施する予定ですが、電話、電子メールなどの手段でも結構です。インタビューに応じたことにより、関係者の不利益になることは決してないように個人情報の保護などには十分に配慮します(告発者情報の保護が前提)。また、インタビューに応じるに当たり、個人を特定する情報を出したくない場合、匿名でインタビューに応じることにも配慮します。
未来工学研究所の個人情報保護方針等:http://www.ifeng.or.jp/privacy-policy/
公益財団法人未来工学研究所 研究不正告発調査研究チーム宛て(担当者:依田)
integrity2018@ifeng.or.jp
【参考】 l 当研究所では、2014年度に文部科学省の委託調査として、「研究不正に対応する諸外国の体制等に関する調査研究」を実施しました。報告書は以下からダウンロードすることが可能です。 研究不正に対応する諸外国の体制等に関する調査研究 http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/seido/1291627.htm l 当研究所では、2016年度には日本医療研究開発機構の委託調査として、「研究活動における不正行為に対する調査方法に関する調査」を実施しました。
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